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STKネットとは?

 

金網に代わるポリエステル製の落石防護ネット

 
 

高耐久STKネットは、海面養殖生簀として金網に代わるさび ない網は無いかとの要望から開発されたポリエステル網です。

高耐久STKネットの素材はポリエステルモノフィラメントで、ポリエステル系合成繊維に属しその特徴として,機械特性、寸法安定性、酸等に対する耐薬品性に優れた素材です。ポリエステルとは「高分子化合物」であり、抜群の耐候性があり特に紫外線には他のプラスチック材が及ばないほどの耐久性を持ち、コーティング材としては最も耐久性があるフッ素樹脂の次ぐらいの耐久性を有しています。

ポリエステルは、日本で製造されて47年とまだ歴史が浅いが、厳しい環境である富士山山頂気象レーダーのドームでFRPの樹脂として1965年より2004年までの39年ほど使用されており、大阪万博太陽の塔の顔部分もポリエステル樹脂を使用したFRPで作られており、1970年から45年経過し現在も展示されています。

その素材特性からプラスチックでは難しいとされる亀甲型の網形状で、耐候性に優れ、軽く、錆びず弾性があり、連続破網を起こさないという金網にはない利点を持つ網であり、その海での実績を踏まえ、その他の活用方法として模索する中での落石防護網である、高耐久STKネットとしての活用が考えられたのです。

落石防護網に使用されている一般的な金網は、防食加工が施されていても、塩害・火山性ガス・排ガス・酸性雨積雪地帯などの環境では、さびの発生による取替えや美観維持に費用がかかっていますが、さびに無縁のSTKネット網では取替えとう発生しないためライフサイクルコストの軽減等に効果的です。

高耐久STKネットは、さびに無縁のポリエステル100%のため、重量は一般金網の約1/5と軽量で施工性が高く、金網での施工が危ぶまれる地区、交通障害が発生する箇所での施工に効果が発揮されます。

また、金網は一部破れると連続破網が起きますが、高耐久STKネットは亀甲型構造により一部破れても連続破網せず、破網が発生した場合には破網箇所に同じ素材の高耐久STKネットを当て網として取付けることで簡単に補修が可能です。 引張強度は、金網と同等かつ復元性は金網を上回った実験の結果も出ています。
近年、叫ばれているリサイクルについてもリサイクル材として再利用も可能です。
その他、道路・河川・海岸で用いられています、金網製のふとんかご・根固めマットに代わるF-RENマットがあります。